ブログ

2009年01月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カテゴリー

アーカイブ

最近のエントリー

検索


Powered by
Movable Type 3.34

Daily life of pet

2005年11月25日

蚊はもういないのに、、、その1(担当獣医師 ブログ管理人Dr.X)

朝はかなり冬モードですね。(奈良の話です)
夜、枕元で、聞こえてんのか、聞こえてないんか、、、
あのイライラする「くゎぁぁぁ………….....ん」の羽音はすっかり無くなりました。
00とうごうやぶか.jpg
そう、蚊がいなくなったのです!
じゃあ、なぜフィラリア予防はまだ続けないといけないの????なぜ!なぜ!?

予防時期の話の前に、まずは敵(フィラリア)を知りましょう!

フィラリアは蚊が媒介する寄生虫だということはかなりの飼い主様が周知の事実です。
しかし、フィラリアってどんな虫で、どうやって成長しているのか、
フィラリア予防薬って、どういうふうに効いているのか、
なかなか、理解するのは難しいです。

フィラリア(学名;Dirofilaria immitis 、和名;犬糸状虫)は心臓にある2つのポンプのうち肺に血を送るポンプ側から肺の血管に寄生する長さ15~30cmほどにもなる素麺状の寄生虫です。質感としては生乾きのハルサメのように少しコシがあります。どうでもいっか(^^ゞ (症状や病害についてはまた別の機会に、、、)

手術で取り出したフィラリア成虫です。15匹くらいかな?
01ふぃらりあ.JPG

フィラリアの一生は、心臓から肺にいく血管にいるメスの成虫から直接幼虫が生まれることから始まります。こいつはミクロフィラリア(L1ともいいます)とよばれ、体長が0.2ミリメートルくらいです。フィラリア症のワンちゃんには全身の血管に数百万匹のミクロフィラリアがいます。血液検査で見つかるのはこのミクロフィラリアです。このミクロフィラリアはいったん蚊に寄生しないと成長できません。100万匹が30センチの成虫になったら、、、、、ポチの体がブァァ~~ンと破裂して、、、、なんてことにはなりません(^^ゞ 

図1
02フィラリア陽性犬.jpg

血液といっしょにこのミクロフィラリアは蚊に吸血されます。蚊の体内で2回脱皮をしたフィラリアは感染幼虫(L3といいます1ミリメートルくらい)という寄生できる幼虫になり蚊の吻鞘(吸血針)に移動し、吸血時に動物の体内に潜り込みます。

図2
03蚊の中で脱皮.jpg

感染幼虫は皮膚の下で脱皮をして第4期幼虫(L4)になります。さらにもう1回脱皮します。ここまで蚊の吸血から約1ヶ月です。この第5期幼虫(L5)は感染後約1~2ヶ月で血管内に入った後に急速に成長します。血管内に入ってから1~2ヵ月で体長10cmほどに成長できます。血管に入って5~6ヶ月で交尾可能な成虫となり、心臓から肺への血管でミクロフィラリアを産生し5~6年生き続けます。

図3
04感染から成虫.jpg

今日はフィラリアの一生についてお話させていただきました。
話が長くなったのでいったん筆?を置き、
予防のしくみについては明日にお話させていただきます。

投稿者 yoshidaac : 2005年11月25日 11:05

このページのトップへ

コメント