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Daily life of pet

2009年09月05日

Dr.Xの独り言 椎間板ヘルニア1(担当獣医師 ブログ管理人Dr.X)

前回、脊髄造影検査のお話を少ししましたので
今日は椎間板ヘルニアについて
Dr.Xの思うところを綴っていきたいと思います

椎間板ヘルニアを極めて簡単に説明すると「背骨のブロックごとの間のクッションである『椎間板』が脊髄神経の通っているトンネルにヘルニア(飛び出し)をおこすことで、脊髄神経を圧迫し痛みや麻痺をおこす病気」
といったところでしょうか、、、
090906%E7%8A%AC%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97.JPG「イラストで見る 犬の病気」講談社より

多くの獣医師
多くの飼い主様
によって椎間板ヘルニアについて数多くのコメントがインターネットの中にあふれているのが事実です
(中には明らかに誤解されているよな記述もありますが、、、、)
詳しい病態や詳しい治療法などはyahooで「椎間板ヘルニア 犬」などで検索すれば多くの先生方が詳しく上手に説明されていますので、今回は
「吉田動物病院の実際」と
「キーポイント」を
述べていきたいと思います

【犬の椎間板ヘルニアに対する吉田動物病院での一般的な流れ】

来院され多くのケースは
①どこが痛いかがハッキリしない知覚過敏
②後肢もしくは四肢のフラツキもしくは麻痺
となります

問診と身体検査から
神経的問題、おそらく脊髄の問題では?と獣医師が判断した場合
まずはレントゲン撮影をします
場合によっては血液検査をします
この検査は主に脊髄以外の問題はないかということに主眼を置く場合が多いです
090906%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B2%E3%83%B3.JPG

脊髄の問題、特に椎間板ヘルニアである可能性が大きいと判断した場合で
①お薬で治療するのが妥当なケース
・・・おおよそ2週間の安静と、痛みがあれば鎮痛剤を投与します。後に症状に合わせてゆっくりと運動を再開していきます。
治療に対する反応が思わしくなかったり、悪化したり、または再発を繰り返すような場合は、手術を検討します。

②手術で治療するのが妥当なケース
・・・麻酔下にてCT検査をします。ほとんどの症例で脊髄神経の周りに造影剤を注入する脊髄造影検査を実施します
CT検査によって、椎間板ヘルニアが疑われる「脊髄の圧迫」が見られるケースでは手術を行います。ヘルニアをおこしている場所で脊髄神経が通っている背骨のトンネルに穴を開け、ヘルニアをおこした椎間板によって圧迫されている脊髄神経を開放してあげます。さらに、飛び出している椎間板を可能な限り除去します。手術後は回復状況に応じて、リハビリなどを行っていきます。急な回復が見られるのはおおよそ2週間以内ですので、手術後2週間あたりでの回復状況を見て、それ以後の患者のケア方法を検討していきます。
CT検査で、椎間板ヘルニアが疑われない場合はさらに詳しい脊髄神経の状態を調べるために、MRI検査をお勧めします。吉田動物病院にはMRI施設が無いため、外部施設での撮影となります。検査の結果により治療内容は変わってきます。
090906%E6%89%8B%E8%A1%93.JPG「BSAVA犬と猫の神経病マニュアルⅢ 翻訳/作野幸孝NEW LLL PUBLISHERより

③お薬による治療か、手術による治療か判断が難しいケース
・・・飼い主様と十分に話し合いの上で、検査・治療内容を決めていきます。

手術が必要と判断したケースで飼い主様が手術を選択されない場合は「好中球エラスターゼ阻害剤」という注射薬を使って、神経の障害を軽減する治療や鎮痛・リハビリを行います

手術後はしばらく入院となります。
入院中、退院後も症状にあわせて鎮痛、理学療法、リハビリテーションなどを計画実行していきます。

といったところでしょうか、
次回は「犬の椎間板ヘルニアのキーポイント」を述べていきたいと思います

投稿者 yoshidaac : 2009年09月05日 09:27

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