ブログ

2010年01月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カテゴリー

アーカイブ

最近のエントリー

検索


Powered by
Movable Type 3.34

Daily life of pet

2010年01月14日

流行り病?(担当獣医師;ブログ管理人Dr.X)

今日はすこしばかり
マニアックな整形外科の話をさせていただきます

昨年末、3頭立て続けに肘関節の骨折を経験しました
フレンチブルドックばかりで、
同じパターンの骨折です
100114%E9%AA%A8%E6%8A%98AP.jpg

画像は生後4カ月の雄のフレンチブルドックさんで
抱っこしていたお父さんの手から飛び降りてから
右の前足を使わなくなったとのことで
他院を受診されました。
ギプスを巻いていただき当院に紹介となりました。
その時のレントゲン画像です

肘関節は非常に複雑な関節です
肘の上の骨は上腕骨と呼ばれ
関節の部分に穴があいています。
肘の下の骨は2本あり
橈骨と尺骨と呼ばれます
100114%E6%A8%99%E6%9C%AC%E3%83%A9%E3%83%86.jpg

100114%E6%A8%99%E6%9C%ACAP2.jpg

体重が肘関節にかかると
おもに橈骨が上腕骨に力を伝えます
力を受け取る上腕骨の部分が
骨の中心より外側と前側にずれています
そのため、上腕骨の外顆といわれる部分に無理がかかってしまう構造になっています
100114%E5%8A%9B%E3%81%AE%E4%BC%9D%E3%82%8F%E3%82%8A%EF%BC%92.jpg
よって最も多いこの場所の骨折は
「外顆骨折」というものになります
100114%E3%81%95%E3%83%BC%E3%81%98%E3%82%83%E3%82%93.jpg
(SURGEON 60;interzooより引用)

治療は手術により
骨ピンと骨ネジで固定することが多いです
大型犬の場合は骨プレートを使います
100114%E8%A1%93%E5%BE%8C%E3%83%A9%E3%83%86.jpg 100114%E8%A1%93%E5%BE%8CAP.jpg
複雑で何をしてるかよくわかりませんね(^^ゞ
決して100点満点の手術ではありませんが
うまくいった手術だと思っています。
このレントゲンを見た獣医師の先生がおられましたら
細かいツッコミはなにとぞご遠慮ください
お願いしますm(__)m

さらに
ウエルシュコーギーやフレンチブルドックなどの犬種では
上腕骨の関節の部分にもともと亀裂が入っている子がいます
今回の子たちも亀裂が入っていたことが疑われます
ちなみに下の画像は
最初の画像の子の
骨折をしていない反対側の肘のレントゲン写真です
100114%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E5%81%B4.jpg
関節の中央部分が分離しているのがわかると思います
真ん中の支えがないと
外顆にかかる力が格段に大きくなり
骨折の危険性がかなり大きくなります
こういう子の場合
いろいろな意見もありますが
骨折の手術と同時か
もしくは、骨折が治った後に
骨折予防のため反対側の肘の分離部分を骨ネジで固定することをお勧めしています。
反対側の足も同じような骨折をする子がけっこういます。

幸いにも
手術をさせていただいた子たちは
今はプリプリ走り回ってはります(^^ゞ


投稿者 yoshidaac : 2010年01月14日 12:02

このページのトップへ

コメント

コメントしてください



保存しますか?