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作野先生の愛犬「アクア」が避妊手術をしました。
不肖ワタクシDr.Xが執刀させていただきました。
避妊手術について少しふれておきます
避妊手術の目的は、発情や望まない出産の防止、性ホルモンが関与する異常行動や病気(乳癌、子宮蓄膿症など)の予防などがあります。特に未経産(あかちゃんを産んでいない)の子には上記の病気の危険が高くなります。出産をお考えでない場合は避妊手術をオススメします。
問題点としては、術後に肥満傾向があることや、まれにおきる尿漏れなどです。
手術適齢期についてはイロイロな意見がありますが、初回発情前(生後5~7ヶ月ごろ)、少なくとも2才になるまでのほうが病気の予防効果も高く、トラブルも少ないように思われます。
避妊手術の方法についても簡単に解説しておきますね。
手技としてはおおまかに「卵巣摘出」と「卵巣・子宮摘出」の2つの方法があります。
吉田動物病院では手術後の子宮のトラブルの予防と、より確実な避妊のため「卵巣・子宮摘出術」を採用しています。
卵巣と子宮は腹腔(内臓をおさめている胴体の袋で横隔膜を境に頭側を胸腔、お尻側を腹腔といいます)の背中側に張り付くように存在します。子宮の形は沢山の子を宿すためにV字型をしています。下図参照
卵巣・子宮の略図
・ まず全身麻酔下で毛刈り消毒後、滅菌された覆布で手術部位以外を覆います。
・ オヘソの下を縦に5~10cmほど皮膚、皮下組織、腹壁(腹筋)の順に切開し、腹腔内の他の臓器の後にある卵巣子宮を確認します。
・ 上図のように、卵巣と子宮には頭側からとお尻側から、そして子宮を支えている子宮間膜から血管が入ってきています。卵巣と子宮を摘出するためにこの血管を6ヶ所+αで結紮(糸などで縛って血の流れを止めること、下図では黄色の部分)します。
・ 子宮間膜、卵巣動脈、卵腎靭帯、子宮頚部を切断し卵巣子宮(下図でグレーのメッシュ部分)を摘出します。
・ 細かな出血を止血し癒着防止の処置を行い、腹壁(腹筋)、皮下組織、皮膚の順で縫合し、麻酔を解除します。
非常にザックリとした説明ですが、このような手術内容となります。
みなさんが手術手技をお知りになっても、実際に手術をされることはないと思いますが、避妊手術を考えられている飼い主様や、すでに避妊手術をされた動物のお腹の中で何が行われているのかは知っておかれてもいいのではと思います。
さて、アクアちゃんですが、
手術翌日は食欲もイマイチでしたが、翌々日にはモリモリ食べて、お散歩にも行きましたよ。
投稿者 yoshidaac : 2007年04月09日 17:17
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