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リンゴにご注意ください。
最近、当院の近辺でおばあさんがカゴに入った甘~い林檎の訪問販売に、、、、??
![]()
来るわけないやん!
.
.
年に何回か、
食道閉塞のワンちゃんが担ぎこまれてきます。
つまり飲み込んで喉を通り過ぎた物が胃に入る前に詰まっちゃう問題です。
大概、小型~中型のワンちゃんで
時間は午後の診察が終わる間際っていうのが多いです。
そして、詰まっているもので最も多いのが
「リンゴ」と「ナシ」
なんです。
どういうわけなんでしょう?
あの、堅さ加減が詰まるのに絶好なんでしょうか?
うちの病院が特殊なんでしょうか?
本当にリンゴが多いです。
次に多いのが「犬ガム」で、リンゴ、ナシ、ガムでほとんどを占めます。
先日も土曜の夜の勉強会の最中に
リンゴを食道にひっかけたワンちゃん担ぎこまれました。
お勉強を中断した獣医師6人がかり(@_@)で深夜の内視鏡処置をしました(^^)v
詰まっているリンゴは皮がむかれた状態でゴルフボールくらいの大きさのことが多いです。
ワンちゃんはヨダレを垂らして「ウングァ、ウングァ」してることがほとんどですが、ひっかかっているのが胃の入り口付近だと結構平気な顔をしていることもあります。
うまくいけば、時間とともに軟らかくなって、胃に落ち込むことも期待できますが、長時間とどまることで食道に炎症を起こして食道狭窄(食道の一部が引きつれて異常に細くなること)を起こす心配があります。
これは治療がうまくいった後でも注意が必要です。
さあ治療ですが、消化管内視鏡、俗に言う「胃カメラ」による処置となります。
麻酔のために必要な検査、処置後に、麻酔をかけます。
まずはとりあえず、内視鏡そのもので軽く押してみます。
たいていはダメです。
無理をすると食道が破れますし、心臓の上でひっかかっていることも多く大血管に損傷をあたえれば命とりです。
鉗子(かんし)でつかもうとしてもサクッと崩れます。
じゃあ、どうするかというと
「小さくします」
内視鏡にはチャンネルといって作業用の細長い鉗子などを通すトンネルがついています。
チャンネルに異物をつかむ鉗子を通してリンゴを削っていきます。
しかし、この作業が地道な作業です。
なんせ、内視鏡の中を通すタイプなんで、つかむ部分が大きくても3mm?ほどなんです。
内視鏡チャンネルを通さない大きめの鉗子も使いますが、内視鏡を通さないと先端の動きをコントロールできません。
毎回あれこれ試すのですが、派手な動きは危険ですし、結局「地道」が今のところ最善の方法です。
どなたか、いい方法を知っておられる獣医さん、もしくは医療関係のお方がいればコメントをお願いしたいくらいですm(__)m
どうも、人の医療では内視鏡で異物を処置することが少ないようで、異物に関する道具が未発達に感じられます。
地道に1時間ほど彫刻?作業をすると、なんとか胃の入り口を通すことのできる大きさとなり、リンゴさんに胃の中に入ってもらいます。
上の画像はリンゴを取り除いた場所ですが、食道粘膜の炎症(赤い部分)がうかがえます。
この炎症が引きつれを起こすと狭窄になります。
食いしん坊のワンちゃんがいてはるご家庭では、
「リンゴの置きっぱなし」
にご注意です!
投稿者 yoshidaac : 2008年01月20日 08:33
コメント
他人事ではありません(;_:)我が家のワンたちもりんごが大好きなんです。
小さないちょう切りにしてあげていますが、次が欲しくて丸呑み??していることも多々あり…もっと小さく切ってあげないといけませんね~。
投稿者 Ken&なつママ : 2008年01月20日 10:30
Ken&なつママさん
コメントありがとうございます。
気をつけてくださいねぇー
ほんとに苦しそうですから。
でもって、深夜の地道な作業はチョイと辛いです(^^ゞ
投稿者 ブログ管理人Dr.X : 2008年01月20日 13:09
りんごを削っている様子に釘付けになってしまいました(^^;
ホントにりんご・・・妙な感心をしてしまい・・・(苦笑)
一時間もかかるんですねー。
結局は胃の中に入ってもらうとはいえ、
それだけの時間詰まったり触ったりすれば
当然炎症も起きるし、
怖い病気にも繋がっていくのですね・・・。
口にするもの、やっぱり要注意ですね。
投稿者 紫苑 : 2008年01月24日 03:46
紫苑さん
コメントありがとうございます
おそらくもっといい方法があるはずだと思うんです。
あくまでも安全に、しかも素早く。
こういうアナログチックな情報っていうのは
なかなかパブリックなところへ出てこないんですよ。
ちょっと今考えている方法があるので、
次回はトライしたいと思います。
投稿者 ブログ管理人Dr.X : 2008年01月24日 09:38
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