
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | ||||
| 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
| 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
| 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
Powered by
Movable Type 3.34
リンゴにご注意ください。
最近、当院の近辺でおばあさんがカゴに入った甘~い林檎の訪問販売に、、、、??
![]()
来るわけないやん!
.
.
年に何回か、
食道閉塞のワンちゃんが担ぎこまれてきます。
つまり飲み込んで喉を通り過ぎた物が胃に入る前に詰まっちゃう問題です。
大概、小型~中型のワンちゃんで
時間は午後の診察が終わる間際っていうのが多いです。
そして、詰まっているもので最も多いのが
「リンゴ」と「ナシ」
なんです。
どういうわけなんでしょう?
あの、堅さ加減が詰まるのに絶好なんでしょうか?
うちの病院が特殊なんでしょうか?
本当にリンゴが多いです。
次に多いのが「犬ガム」で、リンゴ、ナシ、ガムでほとんどを占めます。
先日も土曜の夜の勉強会の最中に
リンゴを食道にひっかけたワンちゃん担ぎこまれました。
お勉強を中断した獣医師6人がかり(@_@)で深夜の内視鏡処置をしました(^^)v
詰まっているリンゴは皮がむかれた状態でゴルフボールくらいの大きさのことが多いです。
ワンちゃんはヨダレを垂らして「ウングァ、ウングァ」してることがほとんどですが、ひっかかっているのが胃の入り口付近だと結構平気な顔をしていることもあります。
うまくいけば、時間とともに軟らかくなって、胃に落ち込むことも期待できますが、長時間とどまることで食道に炎症を起こして食道狭窄(食道の一部が引きつれて異常に細くなること)を起こす心配があります。
これは治療がうまくいった後でも注意が必要です。
さあ治療ですが、消化管内視鏡、俗に言う「胃カメラ」による処置となります。
麻酔のために必要な検査、処置後に、麻酔をかけます。
まずはとりあえず、内視鏡そのもので軽く押してみます。
たいていはダメです。
無理をすると食道が破れますし、心臓の上でひっかかっていることも多く大血管に損傷をあたえれば命とりです。
鉗子(かんし)でつかもうとしてもサクッと崩れます。
じゃあ、どうするかというと
「小さくします」
内視鏡にはチャンネルといって作業用の細長い鉗子などを通すトンネルがついています。
チャンネルに異物をつかむ鉗子を通してリンゴを削っていきます。
しかし、この作業が地道な作業です。
なんせ、内視鏡の中を通すタイプなんで、つかむ部分が大きくても3mm?ほどなんです。
内視鏡チャンネルを通さない大きめの鉗子も使いますが、内視鏡を通さないと先端の動きをコントロールできません。
毎回あれこれ試すのですが、派手な動きは危険ですし、結局「地道」が今のところ最善の方法です。
どなたか、いい方法を知っておられる獣医さん、もしくは医療関係のお方がいればコメントをお願いしたいくらいですm(__)m
どうも、人の医療では内視鏡で異物を処置することが少ないようで、異物に関する道具が未発達に感じられます。
地道に1時間ほど彫刻?作業をすると、なんとか胃の入り口を通すことのできる大きさとなり、リンゴさんに胃の中に入ってもらいます。
上の画像はリンゴを取り除いた場所ですが、食道粘膜の炎症(赤い部分)がうかがえます。
この炎症が引きつれを起こすと狭窄になります。
食いしん坊のワンちゃんがいてはるご家庭では、
「リンゴの置きっぱなし」
にご注意です!
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2008年01月20日 08:33 | コメント (4)
朝の冷え込みがこたえる腰痛持ちのDr.Xです。
この季節になると思い出す犬の病気があります。
胃拡張捻転症候群です。
僕が経験した子が冬に多かったので、この季節に思い出すんですが、
冬の病気というわけではないようです。(^^ゞ
![]()
胃拡張捻転症候群は、急性におこり、短時間で死に至る非常におそろしい病気です。
胸の深い大型犬(アキタ、コリー、グレードデン、アイリッシュセッター、アイリッシュウルフハウンド、ニューファンドランド、ロットワイラー、セントバーナード、スタンダードプードル、ワイマラナーetc)に起こりやすい問題です。親兄弟にこの病気の経験がある場合は特に危険です。大型犬は日頃から予防策をとること、症状を知っておいて、いざというときに迅速に対処することが大事です。
30分、1時間、が生死をわける時間になります。
【どんな病気?】
病気の流れをざっと照会します。
①多くの場合、大量の食餌や水と同時に摂取した空気や、胃内で発生したガスがなんらかの原因で出口を失い、まず「胃拡張」を起こします。
②拡張していく胃は腹腔の中で隙間を求めて回転をはじめます。
「SURGEON26(インターズー)」より
③回転(胃捻転)をおこすことで、完全に胃の入口と出口はふさがれます。
④胃内の細菌によりガズがさらに発生し、さらに胃拡張が進行します。
⑤拡張した胃によって大血管(後大静脈や門脈)が圧迫されたり、一緒に脾臓が捻転したりして、全身の血液循環に異常が出ます。
⑥結果、急激に多くの臓器に重大な障害が出て、ショック症状から死にいたります。
食後数時間以内、多くは夜間に発生します。吐き気やよだれが出て、落ち着きがなくなり、呼吸が浅く速くなり、肋骨のすぐ後ろ(特に左側)からお腹が張り出してきます。
なんとなく元気がないなど曖昧な症状のケースもあります。
捻転が重度の場合は急激にショック状態に陥り、犬はぐったりして、歯ぐきが白くなり、脈(内股でわかります)が速く弱くなります。こうなると一刻も早く治療を始めないと死にいたります。
治療は軽度の場合は、皮膚の上から針を刺し胃のガスをできるだけ抜き、さらに口から管を通してガスを抜けば、捻転が整復されます。しかしながら多くのケースではガス抜きがうまくいかず、点滴などで状態を安定させてから手術となります。
手術内容は「胃捻転の整復」「胃の洗浄(多くは口から)」「壊死の恐れのある部分がある場合、その部分の切除(胃壁、脾臓など)」「胃を体壁に固定(再発防止)」からなります。
手術をせずに整復できた場合でも高確率で再発しますので、状態が安定したらなるだけ早く胃固定手術をお勧めします。
最後に胃拡張捻転症候群の一般的に提唱されている「危険因子」と「予防策」をまとめておきます。
【危険因子】(かならずスベテが当てはまるものではありません)
・大型犬
・雄犬
・中~高齢
・痩せている
・親犬や兄弟犬などの近親に胃捻転経験がある
・1日1回食
・過食、早食い、一度に大量の水を飲む
・食後すぐの運動
【予防策】
・食餌前後(1時間くらい)の運動は避ける
・1回の食餌量を減らす(1日2~3回食)
・食餌と同時に大量の水を飲まない
・おちついて食餌ができる環境を整える(多頭飼いの場合は個別に食餌)
・危険犬種では前もって胃固定処置をしておくのも一つの方法です(当院では腹腔鏡による手術創の小さな胃固定手術を行っています。また避妊手術な時に同時に行うのもいいでしょう。)
・緊急の場合に備えて夜間病院のリストをチェックしておく
いくつか紹介しておきます。どの病院も必ず前もって電話連絡してください。
『吉田動物病院夜間緊急診療』(21~23時) うちの病院です(^^ゞ
電話090-1675-4402
『南京都夜間動物診療所』(22~2時)
京都府久世郡久御山町佐山西の口10-1 日本ファミリービル1F
電話0774-44-3139
『ネオベッツERセンター』(21~5時)
大阪市東成区中道3-8-15
電話06-6977-3200
『北摂夜間緊急動物病院』(20~3時)
大阪府箕面市船場東2-3-55
電話072-730-2199
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年12月14日 08:55 | コメント (5)
前回の続きです。
認知症の真の原因はまだわかっていませんが、
早期発見による生活習慣の改善、サプリメントの利用などで、
少しでもこの困った問題に「先手の対策」を行ってください。
![]()
初めから、こんなことを言うのはどうかと思いますが、
認知症そのものを「治す」というのは不可能です。
どちらかというと、「付き合い方」を学ぶことになります。
また、子犬と違って老齢犬は対策一つ一つに対する反応が鈍いです。
とにかく早め早めの対策を心がけましょう。
①まずはその子のコンディションを考えましょう
老齢に伴い
・認知(見る、聞く、臭う、時間感覚、、、etc)能力が低下する
・基礎体力が低下する
・老齢に伴う疾患による痛みや不快感が出る
⇒ 安心度や快適度が低下する
⇒ 不安傾向や攻撃的傾向が増大する
ということが起きてきます。
まず初めに注目していきたいのは
「老齢に伴う疾患による痛みや不快感」
です。
歯痛、腎不全、ホルモンの異常、心臓病、腫瘍、神経病 などなど
が、下地にあって不快感や痛みから「認知症的」な症状を示していることがあります。
これは、十分対策できる余地のある問題です。
まず、ここをしっかり調べておきましょう。
もし疾患が発見されれば治療をしっかりやってあげることで、不安や不快を軽減することが期待できます。
②生活習慣を考えましょう
早い段階から生活習慣をコントロールしていけば、認知症の症状を緩和できるかもしれません。
●歩行が可能ならば、外界の刺激と歩行機能維持のため、できる限り散歩させてください。毎日定時に行うことが大切です。
●晴れている日は、できる限り日光浴をさせます。日光には体内時計を調節する効果があります。ただし、熱射病などには十分注意してください。
●スキンシップを大切にしてください。認知症犬の多くは、視力、聴力が極度に低下していますが、触覚はしっかり残っていることが多くあります。頭、顔、頚部、背中などのスキンシップで確認させてあげてください。常に触る場所の順番を一定にしておき、必ず同一手順でスキンシップしてください。
●認識能力が低下しているので、毎日のスケジュールは単純化してメリハリをつけ「昼は昼らしく、夜は夜らしく」します。上記の管理(散歩、日光浴、スキンシップ)はできるだけ定時に行うようにしてください。
●食餌は食べているようで、うまく食べられていないことがありますので、注意してください。老齢権は脱水状態になりやすいので水の飲む量にも十分注意が必要です。(飲んでいるようで、ほとんどこぼしていることがあります)
●体温調節機能が低下しているため、気温の管理には十分注意してください。
●視覚、聴覚が低下していますので、突然触ったりすると反射的に咬みつくことがあります。攻撃性が出たのではありません。その子に近づく方向をなるだけ一定にして、ご自身がその子に認識されてからスキンシップをとるようにしてください。
③夜鳴きの対策
●まず可能なかぎり夜は「鳴き声が漏れにくい」場所を確保したほうがよいでしょう。もちろん上記のように体温調節などがうまくいかない動物なので、気温、湿度は十分に考慮した場所とします。手間と場合によってはコストもかかりますが、大きな効果のある治療がなかなかない中で緊急避難としてはやむをえないと思われます。場合によっては「家の玄関側に居た子を裏側にする」だけでご近所や飼い主様自身のストレスを減らすことができたケースがあります。柔軟に考えていきましょう。
●夜鳴きについて「睡眠薬」を希望されるケースが多いですが、人で扱われているいわゆる睡眠薬は「睡眠導入薬」です。効果としては2~3時間とお考えください。覚醒時期に錯乱されるケースもあります。長期間作用の薬もありますが、この場合は次の日の日中までふらつきが残るケースもあります。また内服薬の場合はその子によって効果の出方が様々で、なかなか適当な薬の量を算定できません。という理由で、睡眠薬の助けを借りるのは最後の手段と考えていただいたほうがいいかもしれません。
●日本では明らかに日本犬(柴犬がもっとも多い)および日本系雑種に認知症が多く見られます。前述の犬で認知症を発症している老齢犬では、血液中の脂肪酸(EPAやDHA)が発症していない老齢犬とくらべて明らかに減少しています。しくみはよく分かっていませんが、そういった目的で開発された犬用のサプリメントを早期から給与することで症状の抑制がみられるかもしれません。
●その他、不安傾向を改善する向精神薬も利用可能です。
④その他の対策
●症状の進んだ犬は、角があるスペースではそこに引っかかってしまい身動きがとれなくなることがあります。飼育スペースに角がないように「お風呂マット」などで丸くするのがいいかもしれません。
●認知症の犬は上にもお話したように、視覚、聴覚などが極度に低下しても、触覚だけは過敏になって、今まで以上に皮膚に敏感になることがあります。排泄物等で体が汚れると鳴きだします。清潔にするよう心掛けてください。
●上でも話をしましたが、柴犬などの日本犬は高確率で認知症を発症します。②の生活習慣などは若いうちから心がけていったほうがいいでしょう。
はっきりとした認知症の症状が出始めた犬の余命は残念ながら半年ぐらいといわれています。
その子に応じた対策は多種多様で、ブログ上ですべてご説明しきれるものではありません。
少しでも認知症の兆候がみられたら、家族の皆様が「追い込まれる」前に獣医師にご相談ください。
このブログが認知症の早期発見と、幸せな「最後」のお手伝いになればと思います。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年11月21日 10:25 | コメント (4)
「犬の睡眠薬が欲しいんですけど、、、」と
目の下に“くま”をつくった飼い主様が来院されることがあります。
![]()
事情をお聞きすると
「もう年寄り犬なんですけどね、夜になるとずぅ~~っと鳴いてるんです。ご近所に迷惑になるんで、鳴きだしたら怒りにいくんですけど、しばらくしたらまた“わぉぉぉ~ん わぉぉぉぉ~~ん”って鳴きだすんですよ。私たちにも生活がありますし、まいってしまいました。」
というような感じです。
犬の高齢化現象が進むとともに、老齢に伴う疾患が重大な問題になってきています。
中でも飼い主様の日常生活に多大な影響を与える問題が犬の認知症による「深夜の夜鳴き」です。
認知症の症状にはいくつかのパターンがあります。
多くの子は複合的にいくつものパターンを示すことが多いようです。
①方向感覚障害
……いつもの道や家の中で迷子になったり、行き詰ったりする
②相互関係障害
……飼い主さんや仲のよい子と遊ばなくなる。
……愛情を要求しなくなったり、過剰に要求したりする。
……苛つくことが多くなる。 等
③睡眠覚醒障害
……日中の睡眠が多くなり、夜間の徘徊や夜鳴きが増加する。
④しつけ障害
……排泄の失敗。
……号令に対する反応の低下。 等
⑤活動性障害
……活動量の低下。
……グルーミングの低下。(同じ場所を舐め続けるような「常同的」な行動は増加傾向)
……散歩中の探し回るような行動の低下。
……無目的にみえる徘徊。
などが認知症の症状としてあげられます。
そして、この中でも③の「睡眠覚醒障害」が飼い主様をもっとも追い込む問題になることが多く思います。
いくつかの犬の認知症スコア(認知症点数)が提唱されていますので、そのうちの一つを紹介しておきます。10歳をこえるワンちゃんで「最近、年とってきたな~」と感じられるなら一度点数をつけてみてください。
犬の認知症スコア(合計31点以上の場合は認知症と判断し、対策を強く考え始める指標になります)
質問1. 食欲・下痢
① 正常 1点
② 異常に食べるが下痢もする 2点
③ 異常に食べて、下痢をしたりしなかったりする 5点
④ 異常に食べるがほとんど下痢をしない 7点
⑤ 異常に何をどれだけ食べても下痢をしない 9点
質問2. 生活リズム
① 正常(昼は起きていて夜は眠る) 1点
② 昼の活動が少なくなり、夜も昼も眠る 2点
③ 昼も夜も眠っていることが多くなった 3点
④ 昼は食事時以外はぐっすり眠り、夜中や明け方に突然起きて動き回る。制止がある程度可能 4点
⑤ ④の状態を人が制止することが不可能な状態 5点
質問3. あとずさり行動や方向転換
① 正常 1点
② 狭いところに入りたがり、進めなくなると何とか後ずさりする 3点
③ 狭いところに入ると全く後ずさりできない 6点
④ ③の状態で、部屋の直角コーナーでひっかかるが、なんとか方向転換できる 10点
⑤ ③の状態で、部屋の直角コーナーでひっかかって方向転換できない 15点
質問4. 歩行状態
① 正常 1点
② きまった方向(斜め)にふらふら歩き、まっすぐ歩けない 3点
③ きまった方向にのみふらふら歩き、旋回運動(大きく円を描くように)になる 5点
④ 旋回運動(小さめの円)しかできない 7点
⑤ その場でグルグルまわるだけ 9点
質問5. 排泄状態
① 正常 1点
② 排泄場所を時々間違える 2点
③ 所構わず排泄する 3点
④ 失禁する 4点
⑤ 寝ていても排泄してしまう(垂れ流し状態) 5点
質問6. 感覚異常
① 正常 1点
② 視力が低下し、耳も遠くなっている 2点
③ 視力・聴力が明らかに低下し、臭いを気にする 3点
④ 耳がほとんど聞こえなくなり、さらに臭いを気にする 4点
⑤ 臭覚のみが異常に過敏になっている 6点
質問7. 起立姿勢
① 正常 1点
② 若い頃より尾と頭部が下がっているが、ほぼ正常の起立姿勢をとることができる 2点
③ 尾と頭部が下がり、起立できるがアンバランスでふらふらする 3点
④ 長時間ぼーっと起立していることがある 5点
⑥ 異常な姿勢で寝ていることがある 点
質問8. 鳴き声
① 正常 1点
② 鳴き声が単調になる 3点
③ 鳴き声が単調で、声がより大きくなる 7点
④ 真夜中から明け方の決まった時間に突然鳴き出すが、ある程度制止ができる 8点
⑤ ④と同様であたかもそこに何かがいるように鳴き出し、まったく制止できない 17点
質問9. 感情表現
① 正常 1点
② 他人および動物にたいして、何となく反応がにぶい 3点
③ 他人および動物にたいして反応しない 飼い主には正常に反応する 5点
④ ③の状態で飼い主にのみかろうじて反応を示す 10点
⑤ ③の状態で飼い主にも全く反応がない 15点
質問10. 学習した行動(「お手」「待て」など)・習慣行動(おしっこは決まった場所で、、など)
① 正常 1点
② 学習した行動あるいは習慣的行動がたまにできなくなる 3点
③ 学習した行動の一部あるいは習慣的行動の一部がずっとできなくなっている 6点
④ 学習した行動あるいは習慣的行動がほとんどできなくなっている 10点
⑤ 学習した行動あるいは習慣的行動がすべてできなくなっている 12点
合計 点
診断としては31点以上に認知症が疑われますが、11点以上あれば初期対策を始めたほうがいいでしょうね。
次回は、対策についてお話しようと思います。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年11月19日 18:12 | コメント (2)
先日、このブログでお話いたしました「去勢手術」についての続編です。
リタママさんから質問をいただきました「片方だけの去勢手術」について、コメントだけでは説明不足なため新しくエントリーします。
何の話かいな?とお思いの皆様におかれましては、お手数ですが10月12日のブログとコメントをご確認ください⇒クリック
.
①そもそも停留睾丸とはなんぞや?
雄の睾丸(きんたま)は胎生期(おかあさんのお腹の中にいる時期)にはあかちゃんのお腹の中にあります。出生後に陰嚢(ふぐり)の中におりてきます。
「イラストでみる犬の病気」(講談社)より抜粋
これが滞って「腹腔内」もしくは「ソケイ部」に留まったものを「停留睾丸」といいます。
片方に起こる場合(片側陰睾)もあれば、両側に起こる場合(両側陰睾)もあります。
②ほっといたらイケナイの?
まず、なぜ♂のキンタマは袋に入ってぶら下がっているか?という話から始めます。
答えは「冷やすため」です。
生殖細胞(オスの精子やメスの卵子もしくはその元になる細胞)は体の中で唯一その動物を生かすためではなく、次の世代を残すための細胞群です。そのため他のほとんどの細胞と異なるキャラクターを持っています。
オスの生殖細胞がある睾丸(精巣)の場合、通常の体温環境では正常に精子を形成できなくなります。少し低い温度が正常に精子を形成する「適温」となります。冷やす必要があるわけです。よって陰嚢という「体から飛び出した冷却する場所」が必要になるわけです。
停留睾丸の場合、睾丸にとっては高温下にさらされて、通常の精子形成活動が長期間にわたり抑制され、腫瘍の発生率が高くなります。一般に良性腫瘍ですが、まれに悪性のものもあります。
「イラストでみる犬の病気」(講談社)より抜粋
良性の腫瘍でも、異常なホルモン分泌によって、雌性化を起こしたり、血液を造る骨髄が抑制され命に関わる事態を起こしたりすることがあります。
よって、停留睾丸の場合は強く去勢手術をお勧めします。
③停留している睾丸だけ切除したらいいんじゃない?
体にはバランスを保つ「フィードバック」という機能があります。
たとえば、あるホルモンをバランスよく分泌する必要があるとします。
分泌細胞から必要以上のホルモンが産生分泌された場合、その分泌にブレーキをかける必要があります。
体の特定の部分にその濃度をキャッチするセンサーがあり、異常な濃度を感知した場合に分泌細胞に分泌を抑えるような命令を出します。
これが「フィードバック」です。
もちろん、濃度が下がれば抑制命令は解除されます。
ところが、片側の睾丸が腫瘍化し多くのホルモンが分泌された場合、ほとんどのケースで腫瘍細胞はフィードバックの命令を無視してホルモンを多く産生分泌し続けます。当然、フィードバックがさらに強くブレーキをかけようとしますが、、、、無視されます。腫瘍はゴンタですねぇ、、、(-_-;)
ここで、もう片方の睾丸に注目します。
もう片方の睾丸は素直にフィードバックに従い活動を低下させます。ところが、フィードバックがかかり続けるため、常に強く通常の精子形成活動が長期間にわたり抑制されます。
?????
これ、さっきどこかで言いましたよね。
そうです。冷却されない睾丸は精子形成活動が抑制され続け腫瘍化するという話をしました。同じようなことが、フィードバックにより腫瘍と反対側の睾丸にもおきてくるのです。実際、上の写真のように反対側の睾丸は抑制のため萎縮して小さくなっていることが多いですが、切除後に組織を調べてみるとすでに腫瘍化していることがよくあります。
よって、片側のみの停留睾丸の場合でも両側とも切除することをお勧めします。
「イラストでみる犬の病気」(講談社)より抜粋
かなりややこしい話になってしまいましたね(^^ゞ
はじめのご質問内容とは外れた内容になってしまいましたが、おそらく話の出所はこんなところじゃあないかと思います。リタママさん
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年10月30日 22:50 | コメント (0)
前回、こぶぅの去勢の話をしましたが、
具体的に去勢手術(精巣切除、下品に言うと「キンタマの切り取り」です。じゃりん子チエちゃんちの小鉄に頼んだら無麻酔一瞬ですね、、)の解説をします。
「小動物外科手術 著/Theresa Fossum他 訳/作野幸孝」LLL.Seminarより
これより先は「血に弱い人」はキツイかもしれません。
自信のない方は↓をクリックしないでください。
手順としては、
麻酔前の血液検査をして、問題なければ全身麻酔をかけます。
麻酔は鎮痛剤・鎮静剤などの注射→短時間の注射麻酔→吸入麻酔のために気管の中に挿入する管(気管内チューブ)を挿入→吸入麻酔を維持→各種麻酔モニターの順で導入します。
点滴を始め、手術部(陰嚢の前、下品に言うと「玉袋の前」)の毛刈り消毒しっかりします。
ここで手術台に移り、最後の消毒をします。
消毒が終了したら、ここから無菌手続き(手洗い、手袋、帽子、マスク、ガウン)をほどこした術者の登場となります。
滅菌した覆い布で術野を残して動物を覆います。
①まず、皮膚切開です。
陰嚢(ふぐり)の前の正中に1カ所切開をいれます。
(猫の場合は陰嚢に直接それぞれの精巣の上に2ヶ所切開します)
②精巣を引き出します。
精巣を包んでいる鞘を切開し血管と精管でつながれている精巣を片方引き出します。
③血管と精管の結紮
切断後に出血しないように、血管と精管を吸収性縫合糸で結紮(縛る)します。
④切断
精巣側から血液の噴出がないように鉗子(かんし)で挟んだ後、結紮部分と鉗子の間を切断します。
⑤反対側も同様に、
反対側の精巣も同様に切除し、皮膚を縫合します。
術後は、吸入麻酔を切り、ゆっくり覚醒させます。
ご自宅での処置はほとんどありません。
10日後に抜糸します。
病院や先生によって若干の手技の違いはありますが、おおよそこのような処置となります。
♀の避妊と比べると、手術時間も短く、動物に与えるストレスも少ないですね。
たまには獣医学的な話(基本的な話ですが・・・)もするボクなのでした、、、、
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年10月12日 11:41 | コメント (8)
ウド鈴木の話ではありません(^^)
これからの暑い季節になると、散歩中に突然「キャン!」と鳴いて足を痛がりだしたと
慌てて来院されるワンちゃん増えます。
痛みの原因はいろいろ考えられます、
ガラスを踏んだ
爪が折れた
十字靭帯損傷
股関節炎
骨折
膝蓋骨(ヒザのおさらの骨)脱臼・・・・・・
しかし、どの問題にも季節性がありませんね。
この時期に多い「きゃい~ん」は
公園、土手、路上で多くみられます。
見わたすと緑の葉が風にそよぐ広葉樹、、、
柿、桜、梅、アンズ、カエデ、プラタナス、ナシ、栗、クルミ、、、、
おわかりの方もいらっしゃいますよね、
.
.
.
.

これはイラガの幼虫でいわゆる「痛いケムシ」の代表です。刺されると電撃的な痛みが走ります。これに対してよく話題になるチャドクガなどは「かゆいケムシ」の代表です。
イラガは通常年1回の発生で幼虫は7月~10月ころにわたってみられます。
えっ?こんな派手なケムシは見たことがないですか?
じゃあ、サナギが入っている「マユ」はどうでしょう →クリック「福岡市の蝶」さんへリンク
冬枯れの木立に見たことある人はけっこう多いんじゃあないでしょうか?
ちなみにこのマユですがツルンとしたキレイな様相とはうらはらに「スズメの小便桶(たご)」とか「スズメの小便壷」とか下品な名前で呼ばれています。羽化したあとの穴のあいてるやつがそう見えるんかなぁ、、?
中に入っているサナギはタナゴ釣りの餌として使われています。
→WEB魚図鑑へリンク(コイ科 ヤリタナゴ)
たしかにイラガの生息数は減ってきているらしく、同じイラガ科のヒロヘリアオイラガなどが増えてきているようです。こいつは外来種(日本原産じゃあない)で、繁殖力が強いようです。イラガ同様に痛いケムシで最近の被害はこちらの方が多いかもしれませんね。 →「名古屋市」ホームページへリンク
ヒロヘリアオイラガのケムシはイラガに比べてあまり目立たない色合いですね。ぼくはこのブログを書くまで存在を知りませんでした(^^ゞ
イラガの刺し傷の痛みはチャドクガのカイカイのように何週間も続くようなことはなく2,3日で治まります。そっとガムテープなどで患部の棘をとることもできますが、かえって深く差し込んでしまう恐れもあります。
獣医師ご相談いただいたほうがいいでしょう。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年06月25日 08:31 | コメント (0)
コブゥもテラスデビューをして日がたちました。
最近はお昼のテラスタイムもやつらには少し暑いようです。
熱中症予防に水浴びなどをしております。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年06月20日 19:46 | コメント (0)
作野先生の愛犬「アクア」が避妊手術をしました。
不肖ワタクシDr.Xが執刀させていただきました。
避妊手術について少しふれておきます
避妊手術の目的は、発情や望まない出産の防止、性ホルモンが関与する異常行動や病気(乳癌、子宮蓄膿症など)の予防などがあります。特に未経産(あかちゃんを産んでいない)の子には上記の病気の危険が高くなります。出産をお考えでない場合は避妊手術をオススメします。
問題点としては、術後に肥満傾向があることや、まれにおきる尿漏れなどです。
手術適齢期についてはイロイロな意見がありますが、初回発情前(生後5~7ヶ月ごろ)、少なくとも2才になるまでのほうが病気の予防効果も高く、トラブルも少ないように思われます。
避妊手術の方法についても簡単に解説しておきますね。
手技としてはおおまかに「卵巣摘出」と「卵巣・子宮摘出」の2つの方法があります。
吉田動物病院では手術後の子宮のトラブルの予防と、より確実な避妊のため「卵巣・子宮摘出術」を採用しています。
卵巣と子宮は腹腔(内臓をおさめている胴体の袋で横隔膜を境に頭側を胸腔、お尻側を腹腔といいます)の背中側に張り付くように存在します。子宮の形は沢山の子を宿すためにV字型をしています。下図参照
卵巣・子宮の略図
・ まず全身麻酔下で毛刈り消毒後、滅菌された覆布で手術部位以外を覆います。
・ オヘソの下を縦に5~10cmほど皮膚、皮下組織、腹壁(腹筋)の順に切開し、腹腔内の他の臓器の後にある卵巣子宮を確認します。
・ 上図のように、卵巣と子宮には頭側からとお尻側から、そして子宮を支えている子宮間膜から血管が入ってきています。卵巣と子宮を摘出するためにこの血管を6ヶ所+αで結紮(糸などで縛って血の流れを止めること、下図では黄色の部分)します。
・ 子宮間膜、卵巣動脈、卵腎靭帯、子宮頚部を切断し卵巣子宮(下図でグレーのメッシュ部分)を摘出します。
・ 細かな出血を止血し癒着防止の処置を行い、腹壁(腹筋)、皮下組織、皮膚の順で縫合し、麻酔を解除します。
非常にザックリとした説明ですが、このような手術内容となります。
みなさんが手術手技をお知りになっても、実際に手術をされることはないと思いますが、避妊手術を考えられている飼い主様や、すでに避妊手術をされた動物のお腹の中で何が行われているのかは知っておかれてもいいのではと思います。
さて、アクアちゃんですが、
手術翌日は食欲もイマイチでしたが、翌々日にはモリモリ食べて、お散歩にも行きましたよ。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年04月09日 17:17 | コメント (0)
皆さん、明けましておめでとうございます!!
とうとうお正月も終わってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしたか?
吉田AHでは、沢山の入院患者やお預かりの子達の世話、緊急手術などなどで、テンヤワンヤなお正月でした・・・。
そんな中、看護士の私としたことが!!
なんと愛娘“こころ”を入院させなければいけない事態を招いてしまったのです・・・
タイクツ・・・・・
.
.
.
.
事件は真夜中に起こりました、、、、
いつもは、犬達が口にしてはいけないものをしまってから床に就くのですが、その日はついウトウトと何もせずに寝てしまいました。
午前3時、ふと目を覚ますと・・こころが私の鞄に頭を突っ込んでモゾモゾしていました!!
慌てて叱り、周りを見渡すと鞄に入れておいた鎮痛薬《EVE》が食べられていました!!!
しかも、ちゃんとシートから中身だけだして食べてたんです(´〇`;)
数えてみると、8錠分の空シートがありました。シートごとなら、内視鏡で取ることも可能だったかもしれませんが、薬だけを飲んでいたので、吸収されるのも時間の問題です。
[[突然Dr.X です]]
時間の問題でも緊急の対応が必要でしたね、三丸さん!
夜間緊急診療にて鎮痛剤の誤食による死亡を多く診察しますよ!!
夜間に対応している施設をいくつか紹介しておきます
「吉田動物病院夜間緊急診療」 うちんとこです。
21:00~23:00 TEL090-1675-4402(ブログ公開初日に番号を間違えていました、すみませんでした。訂正済です)
「南京都夜間動物診療所」 http://www.fsinet.or.jp/~nac/
22:00~2:00 TEL0744-44-3139
「北摂夜間救急動物病院」 http://heah.ceo-jp.com/
20:00~3:00 TEL 072-730-2199
「ネオ・ベッツERセンター」 http://www.neovets.com/yakan/
21:00~5:00 TEL 06-6977-3200
しかも、ハイジとこころ、どっちがどれだけ飲んだかもわかりません。かなり動揺しました。
そして翌日午前12時に、こころに嘔吐と血便の症状がでました。
病院に連れて行き、そのまま即入院です・・・。点滴、内服・・・を続け、幸い何の問題もなく2日目に退院の許可がでました♪♪
今回はたまたま運良くとしか言いようがありません。死に至ることも多くあるそうです。
今回の事件を通して、つくづく“薬って恐い”と思いました・・・というか、そもそも片付けせずに寝てしまった私が一番悪いんですが・・・。
私達人間が普段何気なく服用している薬の中には動物たちにとって有害なものが多々あります。
たまに、“○○○を4分の1錠飲ませたら・・・”というようなことを耳にします。しかし、何も無いのはあくまで『たまたま』であって、もしかするととんでもない結末を引き起こすかもしれません。“この薬は大丈夫だろう”と自己判断せず、まずは動物病院に確認してくださいね。
可愛い我が子のためです☆
《イブプロフェンについて》
①食べてしまった後の吸収は速やかで完全です。
②肝臓で分解されて、尿中に排泄されます。
③体重1kgあたり50mgを反復して内服すると食欲不振及び中程度の胃刺激を起こします。
体重1kgあたり100mgの内服では中程度から重度の中毒症を起こし、主に胃腸徴候を示すがうまく治療すればなんとか回復できる。
体重1kgあたり300mgの内服では急性中毒症が起こり、死亡に至る腎壊死(鎮痛薬腎症)がおきます。
(猫は犬に中毒を起こす投与量のおよそ半量で症状がでます)
④初期の症状は食欲不振・嘔気・嘔吐・腹痛です。中毒を起こした動物は元気がなくなり、眠そうにすることもあります。続いてふらつきがひどくなったり、極端に元気がなくなり、意識がなくなってきます。
⑤胃潰瘍の結果として黒色のタール状便が排泄されます。
⑥非常に高い投与量を与えると急性腎不全がおこり尿をつくることができなくなり、尿毒症にて死亡します。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2007年01月18日 19:57 | コメント (2)
吉田動物病院の獣医たちは
毎週土曜の夜になるとワラワラととある場所に集まりだします、、、、
、
、
、
毎週土曜日、順番に当番を決めて講師となり勉強会しています。
日々進化する獣医療を理解し実践していくのは僕たちの使命です。
しかし、現在多岐にわたり深く研究されている分野をスベテ網羅するのはかなりタイヘンになってきました(^^ゞ
現在日本にあるほとんどの動物病院は「総合病院」で、獣医師は「総合獣医師」です。
胃腸科、神経科、眼科、皮膚科、整形外科、歯科、循環器科、、、、、、、、、すべて1人でこなしているのが現状です。ましてや診察する動物は多様です。犬、猫でも多くの違いがあり、犬種によっても違ってきます。ウサギ、ハムスター、フェレット、インコ、九官鳥、イグアナ、陸ガメ、、、、、う~~~~頭がいたい!
より深い診療や専門的な診断治療ができるように専門獣医や専門動物病院など二次診療施設がうまく運営できるような状況ができるように私たちは努力しないといけません。
とまあ、言い訳めいた話はこのへんにして、お勉強です。
今回は副院長の作野が当番でした。
内容は先日のアメリカ獣医外科学会で実習を受けてきました犬の肝臓の切除についての話です。
犬の肝臓の腫瘍に多い孤立性の肝癌は転移が少なく、大きな腫瘍でもうまく切除またはボリュームを小さくしてあげれば、かなりの長い間元気に過ごさせてあげることができます。
肝臓を切除するためにはそこにある血管や胆管(胆汁の管)の走行を理解し、一つ一つ分離し切断するものは結紮(糸で縛る、クリップでとめる)しなければなりません。
肝臓切除といっても、すべてを取るわけではありません。
犬の肝臓は7枚にわかれていて、その葉ごとに
(ヨウと読みます。肝臓や肺などいくつかに分かれる内臓のそれぞれは「葉」といわれ、たとえば外側左葉、尾状葉、右前葉、左後葉、、、などとよばれます)
切除します。それぞれに、それぞれの切除方法があり、比較的簡単(それでも難しいですが)なものから、極めて困難なものまであります。
本日のプリント
実際の手術のビデオを見ているところです
勉強をすることで、今まで困難と思われた手術も前もってのシュミレーション、手術中の正確な処置、予想外のことに対する落ち着いた対応ができ、手術の成功率を上げ、時間も短く動物に負担をかけず手術することができるようになります。
また、手術方法を詳しく知ることで、自分たちで手に負えない状態の子を的確に専門医にご紹介するなど選択肢も増えてきます。
釣りばっかり行っとらんと、ちゃんと勉強しなきゃ!
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年12月13日 16:22 | コメント (2)
木の葉が色づき、柿もたわわに実り、
やっと、秋らしい空気になってきましたね。
![]()
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年11月25日 09:06 | コメント (0)
診察室にて飼い主様より
「眼のようすがおかしいので目薬をさしたのですが、いっこうによくならないのです」という話をよくききます。
どこが異常か、お分かりになりますか?
この話に「どんな目薬ですか?」と質問すると、「目薬です」と答えられる飼い主様が多くいらっしゃいます。
「ロートZi」だとか「サンテFX」だとか「スマイル」だとか「こどもサンテ」だとか、一般的によく見る「目薬」といわれているものは、疲れ眼、充血に処方されるものがほとんどです。
こういった点眼薬にはいわゆる「スキッ」とする成分が含まれていることが多く、動物にとっては強烈な違和感となります。結果、さほど重度でなかった問題だったのに、動物自身がこすったり、掻いたりすることで、重大な問題になることがあります。
飼い主様にとっては「目がおかしい」→「なんとかしなければ」→「目薬」なんですが、
目薬という名前の目薬はありません。
???
目薬(点眼薬)とは「眼に投与する薬の総称」で、「のみ薬(口から内服する薬の総称)」や「ぬり薬(皮膚に塗布する薬の総称)」といった言い方と同じになります。「薬を使う方法の名前」と言ったらいいでしょうか。う~ん、、お分かりいただけますか?
胃が痛いのに「のみ薬」だからといって「風邪薬」を内服する方はいらっしゃいませんよね。当然「胃薬」という「のみ薬」を内服されることになります。細かくいけば「制酸剤」だとか「胃粘膜保護剤」などになりますが。
眼がおかしいときは、眼に何がおきているかによって使う「目薬」は違ってきます。結膜にバイキンが入ったのか、角膜が傷ついたのか、眼圧が上がったのか、虹彩が炎症を起こしたのか、涙が出なくなったのか、レンズが濁ったのか、、、、、、、それぞれ対処法や薬は変わってくるはずです。
つまり眼に投与する薬(点眼薬)には上にあげた「眼の疲れに対する薬」をはじめ「抗生物質」「眼圧調整薬」「角膜保護剤」「ステロイド剤」「抗炎症剤」「免疫抑制剤」「自律神経作用薬」etc etc etc……など、多くの種類の薬がありそれぞれの目的があります。
眼の状態を把握した上で、状況に合った目薬を点眼するべきです。
「目がおかしい」→「なにがおかしいのか判断する」→「状況に合った薬を点眼」となるわけです。
場合によっては、内服薬、注射、入院点滴、損傷防止のための襟巻き、緊急手術などが必要になるかもしれません。
眼はデリケートな器官です。短期間(場合によっては数時間)で重大な問題に悪化することがあります。さらに間違った種類の目薬を点眼することで取り返しのつかないことが起きることもあります。「とりあえず目薬さしとこ。」はダメです。十分お気をつけください。
もう一度
目薬という名前の目薬はありません。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年09月25日 16:50 | コメント (0)
ブログがすっかり夏休み状態になっておりました、、、、反省
もちろん病院のほうは休まず、スタッフ全員お昼ご飯を食べるのも忘れるくらい?診療に勤しんでおります。
今日は療法食メーカーさんに来ていただき、猫の避妊や去勢の後の栄養管理についてVTを中心に勉強会を開きました。
![]()
避妊や去勢によってホルモンが関与する病気や異常行動を予防し長生きできる可能性が高まりますが、手術後には肥満になりやすい傾向があります。
そのため、手術後はカロリーコントロールが必要になるワンちゃん猫ちゃんが多くいます。
その原因やそれに対する必要栄養素の変化、対処方法、さらには高齢になってからの食餌コントロールなどについて講義していただきました。
もちろんメーカーさんが講義に来はるわけですから、新製品の情報もシッカリもってきてはります^^;
避妊(♀)手術後専用の成猫用フードと
去勢(♂)手術後専用の成猫用フードができました。
猫ちゃんの避妊、去勢手術を予定されている方で手術後の健康維持により良い食餌とお考えの飼い主様はご相談ください。
横内先生も熱心に聴いていましたよ、
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年08月25日 17:23 | コメント (2)
ワンちゃんの夏の恐怖といえば、まず先日お話しました熱中症です。
今年も「ワンちゃん夏バテ予報」のサイトはオープンしていますが、今日お話する恐怖は「音」です。
![]()
ワンちゃんの夏の恐怖の「音」といえば、経験されている飼い主さんならピンとくるでしょう。
そう「雷」と「花火」です。
動物は理解のできないものに恐怖を覚えます。
犬には到底「雷」「花火」は理解できません。そこでワンちゃんによってはパニックを起こしてしまうのです。その結果、逃亡、破壊行動などがおきます。毎年、生駒の花火大会の日や雷を伴う激しい夕立の日には、逃亡事件が起き、不幸なケースでは交通事故にあったり、そのまま行方知れずになったりするケースが後をたちません。
猫さんの場合はどちらかというと「固まってしまう」子が多いようですね。うちのネコもそうです。
犬には社会化期というものがあります。いろんな説がありますが生後3週間~3ヶ月あたりがその時期にあたります。この時期は自分がこれから生きていく世界がどういったものかを覚える時期になります。
・ 群れの犬(家族の人)との付き合い方
・ 食べるってなあに?
・ 排泄のしかた
そして
・ 自分のまわりの見えるもの、聞こえるもの、感じるものの自分なりの意味(動物、虫、植物、石ころ、水、ごはん、太陽、風、雨、川、人、男女、人が身につけているもの、自動車、家、掃除機、、、、、etc)
などを覚えていきます。
この時期に「雷の大きな音→音だけで何も起きない」の経験を何度もした子は恐怖を覚えないかもしれません。
しかしほとんどの子はそれほど多く経験をすることはないでしょうし、雷に伴う大雨などで、遺伝的に恐怖を覚えているかもしれません。
対策としては、録音した雷や花火の音を怖くない程度の小さなボリウムからゆっくり慣らすなどの方法がありますが、トレーニング途中で「本物」の音を聞いてしまうと簡単に再び恐怖が戻ってしまいますし、非常にデリケートで困難なトレーニングになります。
トレーニングには厳密な管理が必要ですし、症状によってトレーニング方法も違ってきまので専門のカウンセラーや行動治療専門獣医師などの指導のもとで行う必要があります。
![]()
現実路線としましては、「いこまどんどこまつりの花火」など年に1回のことならば「厳重な戸締りで逃亡予防」「花火の間は部屋に入れて、少しでも音を聞こえなくする」などの対策をお勧めします。
これは天気予報などで雷雨が予想される場合も適応できますね。
それでもヒドイ情緒反応をする子は獣医師の指導の上に恐怖反応がおきる前の時間から精神安定剤などを使用することも可能です。内服の精神安定剤は効き目にばらつきがあるので、前もって薬の効き具合を試しておくほうがいいかもしれませんね。
かかりつけの獣医師に十分ご相談の上にご検討ください。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年07月27日 09:13 | コメント (2)
蚊のうるさい季節になりました。
![]()
4月ごろの出始めのヤツと違い動きもスルドクなって
なかなか「パチン!」とやっつけられません。
それでも、なりふりかまわずパチンとやっつけ
「オレの動体視力もまだまだ捨てたもんやないで」と
一人で悦に入って、ペチャンコになった戦利品をながめていていると
ふっ、と頭のなかに、、、
「こいつ、フィラリアもってるかもしれんなぁ、、、、」
科学者の目になったDr.Xは、
おもむろに戦利品をスライドガラスの上に置き、
顕微鏡に向かったのである(^^)
フィラリアがいてるのは、、、、
「マルピーギ管」か「吻鞘」っと、 →ブログ2005年11月25日
う~~~ん、、、おらんなぁ、、、
そう簡単に見つかるもんではないらしい。
ところで「マルピーギ管」ってなんや???
哺乳類にはないなぁ。
獣医師なのに知らないのは、なんとなく恥ずかしいので調べる。
(ちなみに「虫の解剖学」について大学で学んだ記憶がないんですが、家畜伝染病予防法に定められた「家畜伝染病(法定伝染病)」には「腐蛆病」なるミツバチの病気があるんです。この病気を学んだときに「虫の解剖学」も学んだかも????)
マルピーギかん[―くわん] 【マルピーギ管】
「節足動物のうち、唇脚類・倍脚類・昆虫類・クモ類の排出器官。中腸と後腸の境界部に開口する細長い糸状の盲管で、体腔の老廃物を排出する。」 三省堂 大辞林より
そっかあ、虫の腎臓なんや!
(これを見ている獣医師のみなさんの「おまえ、そんなことも知らんかったんか~!!獣医師の恥だ!」の声が聞こえてきそうですが)
しっかし「マルピーギ管」って、なんでまたこんなシュールな名前になったんやろ?
適当な日本語訳がなかったんでしょうけどねぇ。
おそらく人の名前でしょう、とふたたび大辞林で調べる。
マルピーギ【Marcello Malpighi】
[1628~1694]イタリアの解剖学者・医者。顕微鏡を使っての生物の微細構造の研究を創始し、毛細血管や腎小体、昆虫のマルピーギ管などを発見。植物の導管、蚕の変態、鶏の発生などの研究も行った。
顕微鏡マニアの名前やったんやぁ、、、、。
顕微鏡の存在すらあまり知られていない時代にこれを手にした学者さんが「マニア化」するのはわかる気がしますね。
そうそうフィラリアですが、
7月です。まだフィラリア予防を開始されていない飼い主さん!
本格的感染シーズンです。あわててフィラリア検査に来院してください!!
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年07月04日 02:23 | コメント (0)
前回までに「熱中症とは?」「熱中症の要因」なんかについて話しましたが、
今日は、症状・応急処置について話します。
![]()
まずは症状ですが、
原因によって様々です。以上
では説明になりませんね。が、いくつかの症状が重なってくるので、事は複雑です。
ゆっくり進行することもあれば、いきなりドカンと症状がでることもあります。
一般に、
・激しい呼吸から始まり、眼や歯ぐきなどが充血してくる
・高体温(40℃以上)で体をさわると暑く感じられる
・なかなか、激しい呼吸が収まらず、ぐったりしてくる
・そのほか、よだれ、食欲低下、頻脈、ふらつきなど
・症状が進行すると、意識障害、嘔吐、ケイレンなど
・最悪の場合、死亡
先日話しました「要因」と組み合わせて、「やばい!」と判断してください。
次にヤバイと判断したときの応急処置ですが
・必ずただちに、かかりつけ等の獣医師に連絡をとり、助言をもとめる
・その子の置かれていた環境というか状況を再確認する
・可能であれば体温測定をする(おしりに体温計を入れて直腸温をはかります)
直腸温が40℃以下で、動物が比較的しっかりしている場合は、
・風通しのよい涼しい場所に移動
・水分をゆっくり飲ませる(スポーツドリンクなんかがあればそれでもいいです)
・状態がよくなれば、その日はゆっくり休ませてあげる
状態に不安があったり、症状の改善がない場合は受診されることをお勧めします
直腸温が40℃以上の場合
・全身を水で濡らし、もしくは濡れたタオルで全身をつつみ、扇風機などで風を十分にあててあげる
・首や脇、股などの大きな血管がある場所にアイスパックをあてる
注)全身を氷水につけるなどで冷やしすぎないようにしてください。
全身を氷水につけるなどで冷やしすぎると、体の表面の血管が収縮して、体の中心から血液によって運ばれてきた熱が体の表面でうまく体外に出せず、結果として体の表面だけが冷えて、中心に熱がたまるという現象がおきてしまいます(下の図を見てください)。また「振るえ」が起きると体内に熱を発生させてしまいます。
クリックすると大きくなります
・体の表面の血管収縮(熱が逃げにくくなる)を防ぐため脚や胴体を軽くマッサージしてあげる
・病院へ車で運搬するときは、クーラーをかけて締め切るよりは、窓を全開にして体のまわりの空気の熱交換を強くしたほうがいいでしょう。
とにかく、獣医師にできるだけ早く連絡をとり指示をあおいでください。
熱中症は非常に恐ろしい問題です。
まったく、予測できない場合もありますが、車の中に閉じ込めるなど飼い主様の不注意によるところも多々あります。真夏に車内に閉じ込める人はいないと思いますが、この季節でも相当危険です。
また、短頭種などをお飼いで普段から気をつけておられる飼い主様でも、普段と違う状況になると「つい」がおこります。僕の経験では、お家でお葬式があり、そのあいだに日当たりのいい部屋に「今日はここでがまんしてね」と閉じ込めてしまい、気がついたときには重体だったというパグ犬を経験しています。たぶん、5月か6月だったような、、、、。
ほんの少しの飼い主様の意識でずいぶん救われる子たちもいると思います。特に暑さが本格化する前の今の季節。頭の片隅に「熱中症注意」の単語を置いといてください。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年05月15日 16:21 | コメント (0)
熱中症の定義を調べてみると
暑熱環境下にさらされる、あるいは運動などによって体内で多くの熱産生を伴う条件下にあって発症し、体温を維持するための生理的反応により生じた失調から、全身の臓器の機能不全に至るまでの、連続的な病態
とあります。
?????ですね。
もう少しfrankに言うと
いろんな原因で、体温をよお調節せんようになって、体温がどんどん上がって、体の内臓やら脳ミソやらがどえらいダメージをうける状態
とでもいいますか、、、、
ポイントは体温が調節できなくなるのは必ずしも「真夏の炎天下のみで起こる状態ではない」というところにあります。
熱中症の要因は大きく分けて3つ
環境要因・筋肉の運動・個々の動物の特性 が上げられます。
個々の具体例として
① 環境要因
・ 気温が高い
・ 湿度が高い
・ 強い日差し
・ 狭い場所に閉じ込められる・車内に閉じ込められる
・ ドライヤーの使用 など
② 筋肉の運動
・ 走る、あばれる
・ 興奮による過度の呼吸
・ 不安によるからだの震え
・ ケイレン発作
③ 動物の特性
・ 犬種;短頭種(パグ、ブルドック、シーズーetc)、北方産犬種(シベリアンハスキー、サモエドetc)、長毛種、大型犬(熱産生が多いわりに体外に放出の効率がわるい)
・ 脱水、肥満、心臓疾患などの病的状態
・ 体力の低下、高齢、若齢、不安になりやすい性格、興奮しやすい性格など
・ 薬の使用中(血管を収縮するような薬 など)
などがあげられます。このほかにも原因不明の場合もあります。哺乳類が体温を維持するシステムというのは非常にうまくできています。よって複雑という反面も持ち合わせていますので、いったん体温維持システムのどこかで「ボタンのかけちがえ」みたいなことが起きると、次々と複雑な反応がおきて元の状態にもどすことが困難になります。
話が泥沼化してきました。
もっとさらっと話すつもりだったのですが、症状や応急処置については次回にまわします。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年05月13日 12:21 | コメント (2)
みなさん、ゴールデンウイークももう終わりですが、いかがお過ごしでしょうか?
朝夕は過ごしやすいですが、日中に日差しの中にいるとかなり暑いですね。
ということで、昨年は8月の情報で遅かったので、今年は早めの情報です!?
![]()
1年で最も日差しが強く、なおかつこれからは湿度が上がってきます。
5月半ばから6月にかけて「熱中症」の危険なシーズンとなります。
熱中症といえば7月8月のイメージですが、実際の臨床現場では今頃からが要注意シーズンとなります。
原因としては、
① まず、飼い主様の油断があるのではと思います。5月6月の時期と熱中症のイメージが重ならないため、締め切った室内、車内に動物を長時間放置してしまうことはないですか?
② 高温も熱中症の重要な要因ですが、湿度もかなり影響します。梅雨の季節は雨の日に熱中症で運ばれてくる子がいます。一般に気温が22度、湿度が60%を超えると犬が熱中症になる可能性が高くなるといわれています。
③ 梅雨入り前のアウトドアが気持ちいい季節は、最も日差しが厳しい季節にもかかわらず、長時間野外で運動をしてしまうことが多い。
といったところでしょうか。
気温や湿度単体で考えるより「不快指数」なんかの方が参考になるかもしれません。
ゴールデンウイークが過ぎたあたりから、散歩や野外で遊ぶ時間帯に気をつける。十分水分補給をする。などで予防してあげてください。
ちなみに昨年紹介しましたぺディグリーのHP上で公開されました「ワンちゃん夏バテ予報」は昨年は7月から2ヶ月の公開でした。あんがい一般的ですねぇ。
熱中症啓蒙のため、も少し早く公開してほしいものですねぇ。
次回は熱中症かな?と思ったらどうすべきかの薀蓄でも話します。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2006年05月06日 17:08 | コメント (2)
昨日はフィラリアの一生についてお話させていただきましたが、ご理解いただけたでしょうか?
では、今日は予防の話です。 チョト、ムツカシ、アルヨ (^,、^)
現在、日本で承認されているフィラリア予防薬は1ヶ月に1回の投与をするタイプです。内服薬と背中に塗るスポットタイプ(現在はノミの予防剤との合剤のみ)があります。
予防薬とは、成虫になる前に感染したフィラリア幼虫のL3とL4のみを殺すことを目的にしている虫下しです。L5になってしまうと効果が無くなってきます。もちろん、犬、猫には無害な量で投与します。
ということは、、、、、L3とL4の期間は最低1ヶ月強あるわけですから、この間に1回のみ薬を投与すれば感染は防ぐことができるわけです。と、いうわけでフィラリア予防薬は余裕をみて月に1回投与となります。(???な方は昨日のブロクの図3を見てください→ここをクリック)
もう1つのポイントは、フィラリア予防薬は月に1回の投与ですが、1ヶ月間ず~~~と効いているわけではないのです。つまり、お薬を投与したその時に体の中にいるL3とL4のみをやっつけるのです。(厳密にはフィラリア寄生犬の場合一部の薬ではL1も)
単純にたとえてみましょう。
![]()
ポチ(雑種犬、オス、7歳、性格は友好的 としましょう)は毎年フィラリア予防薬を5月から毎月5日にのませています。11月5日にもしっかりのみました。
11月13日にポチは今年最後の蚊にさされました。その蚊は残念なことにフィラリアの感染幼虫をもっていました。ポチの体にフィラリアが侵入します。この時点では11月5日にのませた薬の効果は、、、、ありません。
おわかりになりますか?
そうです。このポチに寄生したフィラリアをやっつけるにはもう1回フィラリア予防薬をのませる必要があるのです!!毎月5日に薬をのんでいるポチの場合の最後の薬は、そうですね、12月5日となるわけです。12月5日には、、、、蚊がいません。(たとえ話ですよ)
逆に初回投与については、その年の初めての蚊にさされてから1ヶ月以内にスタートすればいいとなるわけです。
もちろん、地域やその子の住環境によって蚊の出現時期(プラス1ヶ月の予防時期も)に差があることは言うまでもありません。
いったん感染をゆるした(成虫にしてしまった)フィラリアは非常にやっかいな寄生虫(出口の無いところに寄生しているので駆虫しにくく命にかかわる障害がでる)なため、その地域地域の獣医師は十分ゆとりをもった予防期間を設定することとなります。
2日にわたって長々と僕が書いたことをご理解された上で、ご自分の愛する子の環境を考え、獣医師が設定した最後の投薬日が不十分であるとお考えなら、もう1回の投与(温暖な地域では1年中の投与)をオススメします。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年11月26日 10:16 | コメント (0)
朝はかなり冬モードですね。(奈良の話です)
夜、枕元で、聞こえてんのか、聞こえてないんか、、、
あのイライラする「くゎぁぁぁ………….....ん」の羽音はすっかり無くなりました。
![]()
そう、蚊がいなくなったのです!
じゃあ、なぜフィラリア予防はまだ続けないといけないの????なぜ!なぜ!?
予防時期の話の前に、まずは敵(フィラリア)を知りましょう!
フィラリアは蚊が媒介する寄生虫だということはかなりの飼い主様が周知の事実です。
しかし、フィラリアってどんな虫で、どうやって成長しているのか、
フィラリア予防薬って、どういうふうに効いているのか、
なかなか、理解するのは難しいです。
フィラリア(学名;Dirofilaria immitis 、和名;犬糸状虫)は心臓にある2つのポンプのうち肺に血を送るポンプ側から肺の血管に寄生する長さ15~30cmほどにもなる素麺状の寄生虫です。質感としては生乾きのハルサメのように少しコシがあります。どうでもいっか(^^ゞ (症状や病害についてはまた別の機会に、、、)
フィラリアの一生は、心臓から肺にいく血管にいるメスの成虫から直接幼虫が生まれることから始まります。こいつはミクロフィラリア(L1ともいいます)とよばれ、体長が0.2ミリメートルくらいです。フィラリア症のワンちゃんには全身の血管に数百万匹のミクロフィラリアがいます。血液検査で見つかるのはこのミクロフィラリアです。このミクロフィラリアはいったん蚊に寄生しないと成長できません。100万匹が30センチの成虫になったら、、、、、ポチの体がブァァ~~ンと破裂して、、、、なんてことにはなりません(^^ゞ
血液といっしょにこのミクロフィラリアは蚊に吸血されます。蚊の体内で2回脱皮をしたフィラリアは感染幼虫(L3といいます1ミリメートルくらい)という寄生できる幼虫になり蚊の吻鞘(吸血針)に移動し、吸血時に動物の体内に潜り込みます。
感染幼虫は皮膚の下で脱皮をして第4期幼虫(L4)になります。さらにもう1回脱皮します。ここまで蚊の吸血から約1ヶ月です。この第5期幼虫(L5)は感染後約1~2ヶ月で血管内に入った後に急速に成長します。血管内に入ってから1~2ヵ月で体長10cmほどに成長できます。血管に入って5~6ヶ月で交尾可能な成虫となり、心臓から肺への血管でミクロフィラリアを産生し5~6年生き続けます。
今日はフィラリアの一生についてお話させていただきました。
話が長くなったのでいったん筆?を置き、
予防のしくみについては明日にお話させていただきます。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年11月25日 11:05 | コメント (0)
ペット、特に犬や猫は歯周疾患によくかかります。動物病院にも飼っている動物のくさい息を治してほしいと相談されるケースもよくあります。しかし、悪いのはくさい息だけではなく、放置していると歯が抜けてしまったり痛みで食事ができなくなったり、細菌から出る毒素が全身に回って心内膜炎、腎盂腎炎、肝炎などの危険な病気を発症させることもあります。
![]()
歯周病の原因は歯の表面に溜まった食屑で、そこで歯周細菌が繁殖し、周辺組織の炎症や歯の支えである歯槽骨の破壊が起こります。ペットフードは口の中でねばねばした状態になること、また繊維質の歯ごたえも少なく自然な食物の形態ではないので、かむ時間が少なくなることも原因となっています。
歯の表面での食屑と細菌の混合物はプラクと呼ばれます。これが長時間放置されると唾液中のカルシウムやリン酸塩が沈着を起こし、硬くざらざらした歯石が形成され、さらにプラクが溜まりやすくなるのです。歯石が付着してからでは一般的な歯磨きや歯石予防用フードなどでは対処が困難で麻酔下での処置が必要となります。症状が軽度のうちから、毎日の歯の健康のためのケアをお勧めします。
実際の重度歯周病の麻酔下での処置を紹介します。写真は飼主様の了承を得て掲載させていただきました。
![]()
図1 歯石にほぼ完全に覆われた犬の下顎臼歯。歯肉からの出血も見られます。
![]()
図2 歯石除去後。臼歯の1本は歯槽骨の破壊によるぐらつきがひどく、痛みを伴う上に歯としての機能を失っているため抜歯しました。
図3 抜歯した臼歯(上段)と付着していた歯石(下段)。歯の見えない部分(歯根部)にも歯石が浸透し、これが歯槽骨を破壊し歯周病関連障害(歯欠損、痛み、下顎骨折、臓器障害など)の原因となります。
くわしい歯周病情報や歯石処置については、獣医師にご相談ください。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年10月19日 09:09 | コメント (2)
「日本国民大移動」の季節ですね。
ペットたちもご主人様といっしょに大移動となっていることでしょう。
そのなかの、多くの子たちが「乗り物酔い」に悩まされています。
対策としては(主に犬ですが)
・ 時間に余裕があれば、ゆっくり時間を増やしながら乗り物(動きや、車内環境)に慣らしていく。
・ 食餌は出発の3時間前に、80%くらいの量で、
・ 慌ただしいですが、出発前にはキチット散歩。
・ 移動中は1時間に1回は休憩をしてください。もちろん、車内に置き去りはしないように、
・ 動物病院に相談し適当な薬を処方してもらう。
・ 無理なスケジュールは組まない。
・ 体調の悪い子は連れて行かない。
といったところでしょうか。
以下、Dr.Xのひとり言
21世紀に生きる私たち人間は、交通手段というのを当たり前のごとく利用していますが、動物にとって自分が立っている(まあ、たいてい座っていますが)足場が動くということは、かなり異常事態です。そもそも、人以外の動物に「乗り物」なる概念は存在しませんからね。
耳の奥の内耳に平衡感覚や加速度をつかさどっている迷路と呼ばれる器官があります。
学生時代「生物」で習いましたね。これは、人も犬も猫も持っています。これが無いと立てません。体が傾いた場合、この迷路が即座に感知して脳が体の姿勢を調整します。
迷路→脳→筋肉 迷路→脳→筋肉 迷路→脳→筋肉 ・・・・・・・・・
これを細かく、ひたすらやることで、姿勢(立っているときも、座っているときも)は保たれています。この連続的な反射は学習によって学ばれていきます。
人間でいえば赤ちゃんは、
ハイハイ →つたい立ち →たっち →よちよち歩き →最近この子は足がしっかりしてきたわねぇ →トットコ走り →末続慎吾
というふうに学習していくわけです。
当然、学習はほとんど「動かない足場」で行なわれます。つまり、動物の持っている平衡感覚は「動かない足場バージョン」なわけです。
この学習した平衡感覚で乗り物に乗って「揺れ」や「加速度」にさらされると、脳は「動かない足場バージョン」で姿勢の計算を試みますが、うまくいきません。さらに必死で計算しますが、よけいにうまくいきません。このパニック状態が「乗り物酔い」なわけです。計算を放棄したほうが赤ちゃんのように酔わないのですが、脳は律儀に計算をしてしまうのです。このへんの仕組みをなだめるのが「酔い止めの薬」です。
漁師さんのように船の上を職場としている方の脳は「船の上バージョン」を学習(かなり辛い学習のようですが、、)しています。遠洋漁業の漁師さんは何ヶ月も船で過ごしたあと陸へあがると、動かない地面で脳が「船の上バージョン」で姿勢計算をしてしまい「陸(おか)酔い」なるものを経験されるそうです。警察犬なども車で移動した現場でゲロゲロでは仕事にならないので、「移動車バージョン」の学習をすべく過酷なトレーニングを積んでいるようです。
みなさんのワンちゃんたちにトレーニングをする場合、無理なくユックリが基本となるでしょう。人間と同じく楽しく不安のない雰囲気作りも重要です。具体的には、
・ まず停車した車内で楽しく遊ぶ。
・ 不安がないなら、遊ぶ時間を日増しに増やす。
・ それでも大丈夫なら、遊んで楽しそうにしている間に数分間だけ車を動かしてみる。
・ それでも大丈夫なら、日増しに移動距離を増やしてみる。
といったふうに、日数をかけて徐々に慣らしていくことが大切でしょう。
猫の場合は基本的には極力家においておくほうが望ましいです。悲しいですが猫は御主人がいなくても結構平気です。信頼できる人がいるなら、その人に餌とトイレをお願いして家においておくのがベストでしょう。僕の家の場合2泊くらいまでなら「餌やまもりをあっちこっち」「水たっぷりをあっちこっち」「臨時トイレを増設」で対応しています(犬は連れて行くか、ホテルに預けます)。どうしても移動するなら、移動前から、車内に積み込めるメイッパイ大きいサイズのゲージを普段の寝床や遊び場やトイレとして慣らしておいて、そのまま積み込むのがストレスが少なくていいのでは、、、、、?「家ごと移動作戦」です。
他の小動物については、個々方法があると思います。げっ歯類や鳥類はホテルや移動にはよく対応してくれるように思いますが、体調不良が即緊急状態になりやすいので要注意です。
楽しいサマーバケーションがお供の動物の体調不良でダイナシにならないよう、いろいろ工夫してみてください。わからないことは病院スタッフにたずねてくださいね。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年08月08日 09:21 | コメント (0)
みなさん、このクソ暑い日々いかがお過ごしですか?
病院にも、夏バテからお腹の調子を崩した子や、持病が悪化した子などが来院しています。
![]()
ブービーは元気?です
気温が22度、湿度が60%を超えると犬が熱中症になる可能性が高くなるといわれています。
この数字から見ると、梅雨時の方が熱中症が多いと考えられますが、、、、??
実際、病院に熱中症で担ぎ込まれる子は梅雨時が多いような気がします。
「情報が遅い!!」とお叱りの声が聞こえてきますね、、、(-_-;)
みなさん、来年気をつけましょう!
が、しかし、この暑さ!
「散歩の時間を調節する」「十分な水分の補給」など
工夫して夏を乗り切ってください。
愛犬を熱中症から守る「ワンちゃん夏バテ予報」なるものがネットで公開されています。
都道府県別に時間ごとの危険度が18時間先までグラフで予報されています。
散歩の時間などのご参考にしてみてください。
ワンちゃん夏バテ予報 http://www.pedigree-otenki.jp/
ま、夏は「夏らしい夏」のほうがいいですけどね、
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年08月04日 08:56 | コメント (0)
前回に続き肥満のお話をしようと思います。
もし、皆さんの子を理想体型に近づけたいなぁと少しでも思うのなら、ここは心を鬼にしてダイエットに取り組みましょう!
①の前に、まず家族のみなさんがシッカリと意思を持って減量に挑むことです。
食事の時に「ごめんね~」だとか「病院で言われたの、」とか考えないこと。
この心の声は、その子に聞こえます。自信を持って行なわないと、かえってその子を混乱させ、苦しめます。あたかも、ずっとその食事だったようにふるまったほうが、その子の気持ちは楽なんです。
① 飼い主さんがご飯を食べていたとき、「ちょうだい」というような態度を示しても絶対にあげない。
・ これは、人と動物(特に犬)のより良い関係の上でもオススメできません。
・ 相手は人の体よりはるかに小さいのです。その「ちょっと」 本当にその子にとって「ちょっと」ですか?
・ さらに人間食は犬や猫にとって塩分が多かったり、高カロリーだったりです。
② ご飯の量、おやつの量を見直す。
・ まず第1に、今その子が1日に何をどれだけの量食べているのか把握することです。改めて考えると、意外と分からないケースがよくあります。
・ 無作為に与えるものを無くす。いわゆる「ちょっとだけ」を無くすことです。
・ おやつを与えるのなら、何を何カロリー与えるかをハッキリさせる。もちろん栄養バランスのとれたものを選びます。
・ 以上の上で1日の食事量を決める。
③ いつもより少し長めに散歩へ行ってみる
・ 定期的な運動は非常に重要です。
・ 動物によっては心臓病、関節病などでできない場合があります。
④ 体重を定期的に記録する。
・ 減量をしているんだ!という意識づけのためにも重要です。
・ 動物を抱っこしてもらい、ご自分との合計体重を測って、その後ご自分の体重を引くことで体重測定ができます。
ほんの少しの心がけでかなり結果は違ってくると思います。
あと、一番大切なのは飼い主さんの意志の強さ、家族全員で協力し合うことです。
家族の一部の人だけが、極端な減量作戦にでると、影で「よしよし、かわいそうになぁ~」みたいな、裏切りモノを出すことがよくありますよ(^^ゞ
家族一丸となって、かわいいワンちゃんネコちゃんのために理想体型を目指しましょう!!

1日の必要カロリー、具体的なフードや減量プログラムについては獣医師にご相談ください。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年07月31日 09:51 | コメント (0)
皆さんの家のワンちゃん、ネコちゃんどのような体型ですか?
理想的な子・痩せている子・肥満な子、色々な子がいていると思いますが、今回は健康を損なう恐れもある肥満について書いていこうと思います。

皆さんのワンちゃんネコちゃんが肥満かどうかはご判断できますか?
犬や猫の場合、品種や遺伝、性別によって体型や大きさが異なってくるので、理想体重という具体的なものは無く、ボディー・コンディション・スコアという1~5までのレベルで評価します。
どうでした?皆さんの家の子は理想体型でしたか??
病気が原因で太るということもあるのですが、大抵の子は摂取エネルギーが多いので太ってしまうのではないかと思います。
かわいい我が子に「ちょうだい!ちょうだい!」とかわいい目で訴えられてしまったら、つい「少しだけなら・・・」とか、「仕方ないなぁ」と思いおやつなどをあげすぎてしまいますよね(^^;)
気持ちはモノスゴクわかります。しかし!!肥満はコロコロしていてかわいい反面、糖尿病・椎間板ヘルニア・慢性関節炎・高血圧・気管の虚脱・熱中症・運動機能の低下、、、、、その他様々な問題を起こす恐ろしい面も持っているのです(>_<)
しかも年を取っていけばいく程、肥満によるリスクは高くなっていきます。
次回は減量の心がけについて、話したいと思います。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年07月30日 10:08 | コメント (0)
みなさん、フィラリアの予防薬をのませる日、
どうやって覚えていらっしゃいますか?
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年07月03日 09:09 | コメント (0)
毎年、今頃から暑い日や湿度の高い日にワンちゃんが熱射病のためによく来院します。
![]()
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年06月13日 10:52 | コメント (0)
ノミの季節がやってきました。愛猫、愛犬のノミ予防はもうおすみでしょうか?最近では室内飼育のペットが増え、他の犬・猫と接触する機会も減り、昔に比べてノミを見ることも少なくなってきました。ではいったいノミってどんな形をしているのでしょうか?ノミが寄生するとどのような症状出るのでしょうか?
ノミに対する感受性には個体差があります。
そのため数匹のノミが体につくだけで激しい痒みを訴える犬・猫もいれば、
私たちがびっくりするほどたくさんのノミがついていても何事もないようにケロッとしている子もいます。
典型的な症状としては痒みのため腰背部、尾、後肢を咬んだりひっかいたりするために毛が抜け、
皮膚が赤くなったりただれてきます。
猫は痒い所を舌で舐めるためにまるでバリカンで刈ったようにお腹の毛が抜け、ブツブツができたりします。
もしも愛犬・愛猫にこのような症状が見られたらノミに気づかれないようにそっと腰やお腹の毛をかきわけてノミを探してみてください。
ノミが見つからなくても小さな黒茶色のノミの糞を見つけることができるかもしれません。
予防
フロントライン等の駆虫薬を3月~11月頃まで月に1回塗布します。
治療
痒みや皮膚の炎症が強い場合には抗生剤等の内服薬をフロントラインと一緒に併用します。
家庭での注意
ノミはベッドやソファーの下などに潜みたくさんの卵を産みます。動物の体に寄生しているノミはごくわずかなため、ノミの再感染を防ぐには動物の生活環境の清掃が重要です。
投稿者: 吉田動物医院 日時: 2005年05月20日 17:49 | コメント (1)